2015年1月27日

鉄スクラップ、米国 再び下落局面へ

 米国鉄スクラップ市況は、2月に再び下落局面を迎える見通しが強まっている。海外鉄市況の指標となる米国コンポジット価格(ピッツバーグ・フィラデルフィア・シカゴの3地区平均)は年明けから2週連続で上昇。昨年9月以来、約4カ月ぶりの反発となったが、トルコや韓国などの主力鉄スクラップ輸出先の需要低迷に加えて、ドル高に伴って一部メーカーがカナダや欧州圏から鉄スクラップ輸入調達を進め、「国内の需給ギャップが拡大している」(流通筋)ことなどが市況に影響した。