2017年9月20日

ティッセン・タタ製鉄、欧州鉄鋼事業を統合 鋼板出荷年2100万トン見込む

 独鉄鋼大手のティッセンクルップとインド鉄鋼大手のタタ製鉄は20日、欧州の鉄鋼事業を折半出資合弁事業に統合する覚書を交わしたと発表した。ティッセンクルップ・タタ製鉄とする新会社は、年間売上高が150億ユーロ(約2兆円)、34カ所で約4万8000人の従業員からなり、年間鋼板出荷量は約2100万トンを見込む。2018年末までに欧州第2の規模で品質、技術でトップ企業を形成し、年間4億―6億ユーロの統合効果を見込む。最大手のアルセロール・ミッタルが伊イルバを買収するのに続き、欧州で懸案の大型再編が進展する。