2010年2月25日

オーナンバ、太陽光発電の異常・故障 自動判別システム開発

 オーナンバはこのほど、太陽光発電の異常や故障を自動判別するモニターシステムを開発した。太陽光パネルを複数つないだストリング単位で電流や電圧を常時計測し、コンピューターで管理ながら判別する。国内外で増えている大規模太陽光発電(メガソーラー)の保守メンテナンスを省力化する効果があり、需要を見込んでいる。

 新たに開発したシステム『PVUファインダー』は、接続箱に内蔵する計測ユニット、モニター、通信手段で構成される。同社が基板の設計から行った独自開発システム。

 これまで発電量をモニターにグラフ表示するシステムはあったが、発電量が減少した場合、その原因が天候の変化や遮光物(落ち葉など)などの自然現象なのか、故障なのか判別できなかった。

 計測ユニットは5―8個の太陽光パネル(モジュール)を直列につないだストリングごとの電流、電圧、温度などを測定。中央のコンピューターに一定間隔でデータを送信して、その蓄積したデータをもとに異常や故障の兆候を自動判別し、その結果をモニター画面に色表示する。

 計測データをコンピューターに送信する通信手段は有線と無線があり、無線方式は近日発表する予定。回路電源を太陽光発電から供給し、電池などの定期交換が不要なタイプの自動判別システムは世界で初めて。