2010年8月6日

宝機材、溶接レス・グレーチング開発 CO2削減に寄与

 各種グレーチングメーカーの宝機材(本社=岐阜県瑞穂市)は、通常のグレーチングに比べ溶接個所を70―90%削減し、溶接作業時間を5分の1に短縮する、溶接レスグレーチングで特許を取得し、販売を開始した。CO2発生の抑制など環境に優しいグレーチングとして普及を図る計画だ。

新製品・新技術 新開発した製品は「エコクログレーチング」。従来、グレーチングの網目を構成するベアリングバーのエンドバーへの固定は、溶接が一般的。新製品は、ベアリングバーの間に鋼板製の“爪”を差し込むことで固定する。この爪は緩やかな台形となっており、その底辺をエンドバー側に差し込み、スリットと爪の間は溶融亜鉛めっきで埋め、固定する。

 長さ1メートルの細目グレーチングの場合、エンドバー1辺で80カ所、表裏合わせ4辺で320カ所の溶接を必要としていたが、エコクログレーチングの場合は20カ所で済み、溶接所要時間も従来の20分から4分と、5分の1に短縮できる。溶接量の大幅な削減により、それに伴う電気使用量の低減といったCO2削減にも効果を発揮する。

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