2011年7月15日

大同特殊鋼、新ノイズ抑制シートを開発 ハロゲンフリー

 大同特殊鋼は、電子機器業界の環境対策ニーズに対応、ハロゲンフリーで難燃性に優れた高磁気特性ノイズ抑制シート「ハイパーシールドHS14」を開発した。

 携帯電話やデジタルカメラなど電子機器は、ノイズ問題が発生しやすくなっているが、ノイズ対策としては難燃性を高めるハロゲンを含む合成ゴムと、軟磁性粉末を混合したノイズ抑制シートが広く用いられている。しかしハロゲンは燃焼時に環境負荷物資のダイオキシンを発生させるため、ハロゲンフリー商品が求められていた。

 大同特殊鋼は新たに巴川製紙所(井上善雄社長)と協力、同社が持っている高精度塗工シート化技術とタイアップすることで、シート内に高特性軟磁性粉末を高密度で充填、一方向に配列する技術を高めることで、ハロゲンフリータイプの大同特殊鋼の従来製品、「HS09」対比1・5倍の透磁率を実現した。高磁気特性化によりシートの厚さが薄くても高いノイズ抑制効果が得られるため、基板上の狭い実装空間でも十分なノイズ対策が可能になった。