2011年9月2日

神戸製鋼、中厚板向け 新型アーク溶接ロボット発売

 神戸製鋼所は9月から新型アーク溶接ロボット「ARCMANーGS」の販売を開始した。建設機械などの中厚板溶接分野を中心に拡販を図り、2011年度で30システムの販売を目指す。

新製品・新技術 同製品はケーブル内蔵方式で、溶接材やシールドガスなどを供給するケーブルを溶接アームの上腕部に内蔵する方式とトーチを手首軸に内蔵する2方式を初めて両立した。溶接を行う際、トーチおよびトーチケーブルによる対象物への接触などを防ぐ効果がある。上腕内蔵式は安定した供給性を持ち、手首軸内蔵式はトーチ自動交換に対応するなどの特長を持つ。可搬重量は15キロで、業界で初めてタンデムトーチの内蔵も可能。

 アームの肘部分を後方に曲げる「逆エルボ動作」にも優れ、溶接ロボットを天井に設置する天つりシステムにおいて従来品との比較で約40%動作範囲が拡大する。移動装置でロボットの位置を変える手間が低減されるなど、作業効率向上に大きく寄与する。

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