2011年11月17日

ニッセンファスナー、世界初のシールドバルブリベット開発 高水密性・母材保護

 日本製線グループのニッセンファスナー(本社=東大阪市)は、高い水密性能と母材保護機能を兼ね備えた世界初のブラインドリベット「シールドバルブリベット」を開発し、本格販売を開始した。特許を申請中。年間100万本の売り上げを目指す。

新製品・新技術 「シールドバルブリベット」は、下穴充てん機能により高い水密・気密性能を持ち、リベットの変形部が大きく座屈するため母材(例えば薄板)の保護性能も高い。頭部落下を防ぐ構造で製品の安定化が可能。素材はステンレスで耐食性にも優れる。

 従来製品としてシールドリベットとバルブタイプリベットがあるが、シールドリベットは頭部落下防止構造と高い水密性能を持つ半面、屋根など昼夜の温度変化が激しい環境の場合、母材の伸縮によって母材の下穴が大きくなり、リベットが脱落する可能性もあった。

 一方、バルブタイプリベットはリベット変形部が座屈するため母材(例えば薄板)保護性能に優れ、接地面積も大きいため締結能力も高いが、水密性能はシールドリベットに比べて劣っていた。今回のシールドバルブリベットの開発で両方の機能を融合させ、一つのリベットで実現した。

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