2012年4月12日

日立製作所、アモルファスで高効率モーター開発 レアアース使用せず

 日立製作所は11日、グループ会社の日立産機システムと共同で、産業用モーターの心臓部となる鉄心に鉄基アモルファス金属を使い、レアアース(ネオジウム、ディスプロシウム)を含んだ磁石を用いない11キロワット高効率永久磁石同期モーターを開発したと発表した。従来のモーターの体格以下で、国際電気標準会議(IEC)の効率ガイドラインの最高水準であるIE4に適合するエネルギー効率約93%を達成したとしており、2014年度にも製品化する予定。

 磁力の低いフェライト磁石を有効活用できるアキシャルギャップモーター構造最適化技術と、電磁鋼板の10分の1の低損失特性を持つ鉄基アモルファス金属をステーター鉄心に使う積層型鉄心構造技術を開発し、今回の製品化につなげた。

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