2012年4月17日

プロビデント、金属用ICタグを開発 切断面など容易に貼付

 IT機器の企画開発・販売を行うプロビデント(本社=千葉県流山市)はこのほど、鋼板の切断面やコイル表面に容易に貼付できるICタグを開発し、特許を取得した。

 新たに開発した「メタルアタッチMA11」は、金属製品の個体管理に特化したICタグで、入出荷時の現品照合や置き場管理を効率化・省力化に寄与する。

 最大の特長は幅4・5ミリのインレイ部に加え、幅10ミリ・厚さ1ミリ以下の折り曲げ可能なヒダ・ヒンジを設けた点。貼りやすさとはがれにくさを両立し、厚板の切断面のような狭い間隔にも接着。コイルだけでなく、従来は難しかった棒状、円筒状などの条鋼・鋼管製品にも対応する。

 耐久性に優れる粘着テープを採用し、多少の油・水分を含む表面にも貼付可能。オプションで、繰り返し使用できる両面テープや、マグネットタイプに取り替えもできる。

 主な仕様は、インレイ(ICチップ)にインピンジ社の「Monza3」を採用。サイズは4・5ミリ×100ミリ×7ミリ。交信距離は250ミリワットリーダで約50センチ、1ワットリーダで約150センチ。オープン価格を予定している。