2012年5月22日

産総研、廃基板から素子回収 量産型装置も開発

 独立行政法人・産業技術総合研究所はこのほど、廃プリント基板から電子素子を種類別に回収する選別技術を開発し、日本エリーズマグネチックスと共同で、量産型の選別装置を開発したと発表した。 「複管式気流選別機」と「傾斜弱磁力磁選機」の2つの新しい物理選別装置を合わせ、タンタルコンデンサーをはじめとする電子素子群を、高純度で回収できる。

 プリント基板には多くのレアメタルが含まれるが、銅や貴金属を処理する製錬所での通常のリサイクル方法では、その多くは回収できない。リサイクル実現にはタンタルコンデンサーなどの電子素子を、あらかじめ物理選別しておく必要があるが、はく離された状態では多種、低濃度のレアメタルが混在するため、タンタルなど重要なレアメタルを含む素子だけを選別・回収する技術の開発が望まれていた。

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