2012年9月3日

佐々木化学薬品、ステンレス用のノンフッ素溶接焼け除去剤を開発

 金属表面処理液の製造販売などを手掛ける佐々木化学薬品(本社=京都市)は、硝フッ酸を含まず、常温で溶接焼け除去が可能なステンレス用ノンフッ素溶接焼け除去剤「エスピュアSJジェル」をこのほど開発した。液だれしない高粘度ジェルで、部材に直接ジェルを塗り、ふき取るだけで溶接焼けが除去できる。電気設備や排ガス処理などの設備を用いることなく処理が可能。

 新開発した「エスピュアSJジェル」は、毒物および劇物取締法に該当する薬剤を配合していないため、作業者のリスク軽減と特別な管理体制の軽減が図れる。高粘度ジェルタイプのため、液だれの心配がなく、浸漬処理では難しいとされる大きな部材などの溶接焼けも除去することが可能。電気設備などは必要とせず、磨く工程を省けるため作業の効率化にも寄与する。20―90分塗ってふくだけの処理で完結する。