2012年12月3日

スノウチ、建築溶接用エンドタブ材「YHRシリーズ」発売 引張耐力2割アップ

新製品・新技術 溶接用副資材の製造販売、スノウチ(本社=千葉県浦安市)は、12月から建築鉄骨溶接用セラミック系エンドタブ材でYHRシリーズ(Y型)の販売を開始する。継手部分の強度の引張耐力が、一般的な製品に比べて2割程度アップする点が特長。溶接作業時の端部の視認性が高まるため、欠陥率の低下が見込める。

 普及している従来製品(F型)に比べて、1個当たりの販売価格はほぼ同等。日本溶接協会ロボット溶接研究委員会厚板向けの最適ロボット溶接施工技術開発プロジェクトで研究し、スノウチで開発した。

 新商品のY型は、高さ25、32、50ミリの3種サイズをラインアップする。溶接ロボット、半自動溶接でも健全な溶接ができ、溶接作業者の声として、「溶湯が先行する『湯流れ』が生じないので、溶け込み不良が発生することがほとんどない」とし、現場の作業が容易になったほか、欠陥が出難い形状となった。