2012年12月20日

住友電工、刃先交換チップ新製品 医療・精密部品と難削材向け

 住友電気工業は18日、医療・精密部品の加工や難削材の旋削加工に使う、刃先交換チップの新製品を発売すると発表した。医療・精密部品加工用の「SI型ブレーカ」は、仕上げ加工から一部の大切り込み加工まで、幅広い切り込み量に対応できる新形状を採用。難削材向けの「EG型/EF型ブレーカ」は、切りくず処理性と耐摩耗性を両立する。

新製品・新技術 医療・精密部品などの仕上げ加工には、切れ味の良い精密級チップブレーカーが広く使われる。従来品は1ミリメートル以下の低切り込みに特化されており、大切り込みの加工工程を含む場合、別の粗加工用の工具を使う必要がある。「SI型」は、切り込み0・1ミリメートルの仕上げ領域から同3ミリメートル程度の中切削領域まで、安定した切りくず処理性を得られる。形状・材種に応じて計108アイテムをそろえる。

 「EG型/EF型」は、航空機部品・発電関連エネルギー機器部品に使われる、チタン合金、ニッケル合金などの耐熱合金向け。中・粗加工用の「EG型」は新形状によって、難削材加工に特有の工具損傷を大幅に抑える。仕上げ加工用「EF型」は切りくずのカール径を非常に小さくでき、切りくず処理性向上による高能率・安定加工、切りくずによる仕上げ面への悪影響抑制に寄与する。

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