2013年1月11日

NTN、アルミニウム青銅採用の耐食性軸受け開発

NTNは、ガソリンの中など軸受けの腐食が進みやすい環境で使用可能な、アルミニウム青銅を採用した「耐腐食性焼結軸受」を開発した。材料成分を大幅に見直すなどして、従来の白銅系材料製の軸受けと同等以上の耐腐食性を実現。 新製品・新技術 自動車や二輪車のモータ式燃料ポンプや排気ガス再循環装置(EGR)には、一般的に青銅系焼結軸受けや白銅系焼結軸受けが使用されているが、青銅系はガソリンに含まれる有機酸で腐食されやすく、白銅系は材料に高価なニッケルを含有する必要があった。 新開発の軸受けは、材料にアルミニウム青銅を採用しており、材料成分を見直すとともに製造方法を工夫することで、粉末冶金の焼結性を改良し、白銅系材料と同等以上の耐食性を実現。さらに黒鉛を最適配合することで、摩擦係数を低減し、耐摩耗性も白銅系材料を比較して9倍以上に向上している。