2013年2月26日

住友電工、世界最小の融着機を開発 多心接続対応

 住友電気工業はこのほど、世界最小・最軽量の多心光ファイバー融着接続機「Handy Splicer TYPE―201シリーズ(ハンディ・スプライサー・タイプ201シリーズ)」の出荷を本年4月に開始すると発表した。高速接続性や耐環境性に優れ、電柱間の架空光ケーブルや、住宅へ光回線を引き落とすドロップケーブルの接続工事時に、初心者でも効率よく容易に操作できる。

 多心対応機では世界最小の幅110×奥行き140×高さ76ミリメートル、最軽量の770グラムを実現。全高を低く抑えた低重心構造で、電柱上などさまざまな作業環境で、容易に光ファイバーを融着接続できる。

新製品・新技術 融着接続の所要時間は、一般的な4心光ファイバーテープ心線で14秒、補強スリーブの加熱時間は40秒で、小型機では世界最速クラスとなる。

 小型機としては初の防じん、防滴構造を採用。風速毎秒15メートルまでの耐風特性も備え、従来機では難しかった風のある状況下でも容易に接続できる。タッチパネル式の画面で操作しやすく、接続の手順・操作方法、保守方法など、さまざまなヘルプ動画も搭載する。

 ドロップケーブル、インドアケーブルを直接接続する「中間接続」にも標準対応。従来の1心ケーブルだけでなく、新たに2心ケーブルの接続も可能にした。

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