2013年2月27日

理研興業、耐震ボルトを開発

 防雪防風柵のトップメーカー、理研興業(本社=小樽市)は、あらゆる振動に緩まない「耐震クロスボルト」を開発した。

 右ねじピッチの上に、適切な左ねじを刻み、クロス状のねじを形成。締め込み方向の異なる第1ナット、第2ナットの2個を使い、第1ナットで右ねじを、第2ナットで左ねじを所定のトルクで締めつける。第1ナットにテーパ付きの爪、第2ナットにテーパ付きの溝がそれぞれ設けられており、第1ナットのテーパ付き爪が強力に押し付けて第2ナットに接触するため、ナット同士が確実に一体化する構造。

新製品・新技術 商品化した場合には、振動に対し緩みを防ぐポイントを生かして、防風・防雪柵のアンカーボルトをはじめ、送電線用鉄塔アンカーボルト、工場工作機械アンカーボルト、さらには鉄道などの公共交通機械ボルト、道路標識柱アンカーボルトなど幅広い用途での展開を広げていく。

 通常のボルト+ダブルナットが右に回すと締まり、左に回ると緩むの対し、「耐震クロスボルト」は、上側の第1ナットで右回し、下側の第2ナットで左回しで締めつける。このため第1ナットと第2ナットでそれぞれ逆方向に力が働き、緩みを防ぐ。仮に第1ナット、第2ナットとも左回りの力が働いても、互いの押し合う力が作用して緩まない。第1ナット、第2ナットとも右回りにすると、左回りで締めつける第2ナットが単独で緩む可能性もあるが、互いを一体化することで緩みを抑制できる。

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