2013年4月15日

NTN、高強度軸受開発 鉄系焼結材に特殊銅粉配合

 NTNは、鉄系焼結材に特殊銅粉を少量配合し、表面に銅層を形成することで、高価な青銅系焼結軸受けと比較して摺動性能が同等以上、耐摩耗性が2倍以上、圧環強さが1・2倍以上の焼結軸受け「ベアファイトCL」を開発した。

新製品・新技術 自動車や事務機器に広く使われる焼結軸受けの材料は、鉄系と青銅系に大別され、特にパワーウィンドやファンモーターなどの自動車電装部品、複写機やレーザービームプリンタなど軸受けに高い摺動性能が必要な用途では、高価な青銅系材料が使われている。しかし、銅価格が高騰する中、青銅系に代わる安価な焼結軸受け材料へのニーズが高まっている。

 開発品は、鉄系をベースに特殊銅粉を少量配合するとともに、材料組織を工夫することで、軸受け表面に特殊な銅層を形成。青銅系と同等以上の摺動性能と、高い材料強度を持つ。