2009年1月13日

厚板需給に変化の兆し

 堅調が続いていた厚板の需給環境にも変化の兆しが見え始めた。昨秋以来の世界同時不況の影響で建設機械向けが急減した上、輸出の不調が鮮明になってきた。

 建築向けでも設備投資の延期など混迷が深まっている。造船向けが好調な高炉メーカー各社は依然高い稼働率を維持しているが、店売りや建設機械・産業機械向けを主とする電炉メーカー各社は減産に踏み切っている。

 中山製鋼所は昨秋以来減産を実施。中部鋼鈑では1月から計画比15%減産を実施し、2、3月はさらに減産幅を広げる見通しだ。