2009年2月9日

薄板需給、なお厳しく 4―6月

 4―6月の薄板需給は1―3月に続き厳しい状況となりそうだ。高炉メーカー筋では1―3月を需要の底として5月下旬にも自動車、電機、建材など需要家が製品在庫の調整を終えて適正な発注に戻し、需給バランスは改善するとのシナリオを描いている。

 ただ12月末の薄板3品在庫が470万7000トンと過去最高レベルに積み上がり、在庫調整は長期化の様相を濃くしているうえ、円高を背景に輸入材の増加懸念も高まっている。4―6月に需要が大きく回復する可能性は低く、4―6月も減産対応が続く見通し。