2009年2月20日

Ni系冷薄市況、東京 底値見えず

 東京地区のニッケル系ステンレス冷延薄板市況は下落に歯止めがかからない。SUS304ベースサイズ(板厚2ミリ)はトン当たり32万円どころ中心で前月比2万円程度下落した。年度末を控え、不採算でも売り急ぐ傾向が強まっている。

 需要低迷に加え、海外材の安値も国内価格の下落に影響しており「この流れは当面続く」(大手流通首脳)とみる向きが多い。底値はまだ見えてこないのが現状だ。