2009年2月27日

神鋼、大型自動車運搬船に採用=降伏点47キロ級鋼板

 神戸製鋼所は26日、降伏点(YP)47キロ級高強度TMCP鋼板の大型自動車運搬船(PCC)への採用が決定したと発表した。同社によると、コンテナ船以外への採用は世界初。今治造船と共同で2008年初から本格検討を始め、12月に日本海事協会から実船適用の承認を得た。

 09年起工の6000台積クラスのPCC1隻に約100トンを供給する。横隔壁(ストロングウェブ)の一部、応力負担の大きい部位に適用し強度を保ちながら板厚を30%低減(YP36キロ級鋼板との比較)、軽量化や生産性向上といった効果を見込む。