2009年3月2日

鉄鋼輸出、昨年10月から減少幅拡大

 全国粗鋼生産を下支えしてきた鉄鋼輸出が昨年10月から減少傾向にある。先行指標となる輸出向け鋼材受注は同9月に伸びが鈍化し、10月に減少に転じて以来、減少幅を拡大、12月の同受注は前年同月比51・7%減に落ち込んだ。

 主力輸出先であるアジア市場の鉄鋼需要が中国など一部を除いて引き続き低迷していることから鋼材輸出はしばらく減少が続く見通し。一方、内需も自動車など製造業の減産が続いており、鉄鋼メーカーの生産調整は長引くことになりそうだ。

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