2009年3月23日

全国粗鋼見通し 4―6月も2000万トン割れ

 2009年度第1四半期(4―6月)の全国粗鋼生産量が今期に続いて2000万トンを下回るとの見方が強まってきた。自動車など国内製造業各社が4月以降の製品在庫調整完了と減産緩和を示唆し始めているが、高炉メーカーは鋼材と半製品の在庫調整が続くため粗鋼ベースの生産を戻せない状況にある。

 輸出マーケットと電炉メーカーの動向次第だが、「4―6月の全国粗鋼は2000万トンに届かない可能性が高い」(高炉関係者)とされており、本格的に生産が回復するのは第2四半期にずれ込みそうだ。