2009年4月14日

鉄スクラップ、炉前価格2万円目前=輸出増で需給タイト

 国内電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は先週末にトン1000―2000円上昇し、指標品H2でトン当たり2万円が目前に迫った。東アジア向けの輸出成約価格が国内相場をけん引し、先週末に国内電炉最大手の東京製鉄が鉄スクラップ購入価格を引き上げるなど電炉各社の値上げが集中。

 4月の鉄スクラップ輸出量は「関東を中心に全国で急増する」(商社)とみられており、国内鉄スクラップ需要が落ち込むなか、需給はさらにタイト感を増しそうだ。