2009年5月8日

大同特殊鋼、固定費165億円圧縮 海外主体1000人削減

 大同特殊鋼は2009年度に事業構造改革を推進、約165億円の固定費を圧縮し、収益改善を図る。事業体制の刷新により現在、連結ベースで約1万1000人の人員を海外の関連会社を主体に約1000人削減する。

 すでにタイの磁性材料拠点、ダイドーエレクトロニクス・タイランドでは約600人のスリム化を実施、引き続き海外事業などの見直しを進めるほか、非正規雇用なども減らしていく。残業代削減や賞与見直しなど労務費関連で約100億円を圧縮する。併せて設備投資も前年度比47億円減の87億円とし、減価償却費200億円の50%以下に絞り込む。

 これら構造改革を通じ、ピーク時と比べて70%の操業度でも黒字化が可能な体制を確立、経常段階で09年度上期は赤字見通しとなるものの、下期には黒字転換させる。