2009年5月22日

鋼材流通大手、上期で貯金/市況下落で下期利益圧縮

 鋼材流通大手の2009年3月期決算が出そろい、08年上期からの市況高騰を受け、各社とも売上高は増加したが、小野建は減益、アイ・テックは増益となった。

 昨年3―4月にはH形鋼市況がトン10万円を上回るなど、流通の在庫する各種鋼材は過去最高を記録する水準まで市況が上昇した。メーカーが販売価格を引き上げる度に流通各社は転嫁を進め、「未曽有の利益」を上げていった。

 ただ、下期にかけて状況は一転。市況の下落による在庫評価損、逆ザヤ取引を強いられ利益が圧縮した。加えて取引先の倒産による引当金の計上で利益を削っていった。

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