2009年5月27日

鉄鉱石33%下げ、高炉大手合意 7年ぶり値下げ

 新日本製鉄、JFEスチールなど高炉大手は26日、2009年度積み鉄鉱石価格を代表的な粉鉱で前年比約33%引き下げることで英リオ・ティントと合意した。需要が低迷するなかで7年ぶりの値下げだが、昨年の上昇分を打ち消すには至らなかった。

 今回の値決めはいわゆるベンチマークになるとみられるが、昨年は豪州鉱の上げ幅がブラジル鉱を上回った経緯があるため、ブラジル鉱の下げ幅はより小幅になる可能性もある。今後の交渉次第だが、鉄鉱石の値下がり分は日本全体で2000億円規模になりそう。原料炭と合わせても前年度からの負担減は8000億円程度にとどまることになる。

スポンサーリンク