2009年6月2日

高炉大手、鉄スクラップ購入再開

 高炉大手が市中鉄スクラップの購入を再開する。JFEスチールは、6月から西日本製鉄所(倉敷地区)で購入を開始。国内流通によると、JFEは東日本製鉄所でも検討段階に入っており、新日本製鉄では7月以降の市中鉄スクラップ調達再開に向けて検討中という。

 鉄鋼需要は今夏以降の回復予測も立っているが、「今の段階で現在休止中の高炉を再稼働させるにはリスクが大きい」(商社)。このため、高炉各社は転炉での鉄スクラップ使用を増やすことで生産量を調整し、増産リスクを回避するのが狙いとみられる。

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