2009年6月8日

リオとBHP、西豪鉄鉱石を統合

 英リオ・ティントと豪BHPビリトンは5日、西豪州の鉄鉱石生産を2010年央までに統合し、折半出資の合弁事業とすることで非拘束的な合意を結んだと発表した。販売面は両社の独立性を保つという。統合による経済効果は100億ドル(9590億円)を超えるとみている。対象事業は年産3億トン超と最大手の伯ヴァーレに匹敵する。

 昨年BHPビリトンがリオ・ティントの買収を模索した際には、独占禁止法当局の審査で過度の集中と判断されたのが一因で実現しなかった。鉄鉱石の生産に限定した枠組みを当局がどう判断するかが今後の焦点になりそうだ。