2009年6月18日

全国粗鋼生産、7-9月 2000万トン回復へ

 2009年度第2四半期(7―9月)の全国粗鋼生産量が3四半期ぶりに2000万トン台を回復するとの見方が強まってきた。製造業分野で在庫調整が進展し、自動車や家電製品の生産回復が見込まれるためだ。

 ただし自動車などの生産回復は限定的で、建産機向けの需要回復が遅れており、建設向けも低迷が続く見通し。「本格的な需要回復にはほど遠い」(高炉役員)とされており、大混乱期は脱するものの、低水準の需要変動をにらみながらの生産調整が続くことになりそうだ。