2009年6月19日

全国粗鋼生産、大底から回復

 日本鉄鋼連盟が18日発表した5月の全国粗鋼生産量は648万8000トンと前年同月比38・5%減少した。8カ月連続で前年実績を下回ったが、4月まで3カ月連続で40%を超えていた減少幅が縮小し、前月比では13・1%増と2カ月ぶりに増加した。1日当たりの粗鋼生産は20万9000トンと4月の19万770トンを上回った。

 流通から需要家までの各段階で在庫調整が進み、需要家の活動水準が徐々に上向くなかで、生産が大底から回復してきた。