2009年8月14日

日本電工、徳島で生産 シリコマンガン

 日本電工は主力の徳島工場でシリコマンガン生産に乗り出した。1990年代まではシリマンを並行して生産していたが、最近は電炉2基を高炭素フェロマンガンの生産に特化していた。昨年からの拡張工事で年産能力が10%増える一方、足元では国内粗鋼減産で需要が低下しており、生産余力の一部をシリマンに振り向ける。すでに1―6月で約3000トンを生産した。

 中国のシリマン製造子会社の経営権譲渡後の供給量確保策として、徳島工場で随時生産するほか、他ソースからの手配を通じて、国内需要家向けに安定供給する考えだ。