2009年8月28日

新日鉄 「ハット+H工法」が土木工事で初採用

 新日本製鉄は27日、東洋建設からフィリピン向け円借款案件のパシグ・マルキナ河川改修事業で鋼材約2万トンを受注するとともに、ハット形鋼矢板とH形鋼を組み合わせた高耐力構造「新日鉄ハット+H工法」が国内外の土木工事で初めて採用されたと発表した。

 世界最大幅を持つハット形鋼矢板(幅900ミリ)の高い耐力、施工性の良さを生かしながら、サイズメニューが豊富なH形鋼と結合させることで、工事地域の地盤状態に応じてより高い耐力と低コストを両立できる。海外では今後も河川改修などの都市整備や交通インフラ整備などの建設事業が見込まれており、年間2―3件程度の受注をめざす。