2009年9月25日

神戸製鋼、生産回復 想定超える

 神戸製鋼所は本年度第3四半期(10―12月)の粗鋼生産量を能力比8割程度に引き上げる見通しだ。薄板、棒線の最大ユーザーである自動車が増産基調に入っているうえ、海外市場の好転で輸出比率(金額ベース)が30%近くに達するなど引き合いが増えているため。

 ただ厚板分野での造船メーカーの建造ピッチのダウン、建築の先行き不透明感、さらには海外マーケットでの市況下落に伴う引き合い鈍化懸念など不安要素もあり、需要動向を慎重に見極めながら、需要見合いの生産・販売スタンスを堅持する構え。