2009年9月29日

JFES、Cr系薄板ステンレス 生産9割回復

 JFEスチールのクロム系薄板ステンレス生産量は10―12月期でピーク比9割弱まで回復する見通しとなった。1―3月期の3割操業を底に、4月ごろから輸出向けがいち早く回復軌道に乗り、国内向けも自動車、家電需要が戻ってきたことで2007年下期から08年上期のピークの水準に戻りつつある。足元、東日本製鉄所(千葉地区)などでは8割程度まで回復しているという。

 JFEでは「(低操業で)止めていた設備とオーダーの入り具合がマッチしにくいことなどがあるが、韓国、台湾、東南アジア向けがけん引し、国内も自動車向けを中心に需給はひっ迫しつつある」(ステンレス特殊鋼営業部)としている。