2009年10月15日

中国、能力過剰が深刻化 年7・2億トン

 中国の鉄鋼生産能力過剰問題が深刻化している。2008年末に6億6000万トンだった粗鋼生産能力が本年末には7億2000万トンに達する見通し。

 一方で内需は4兆元規模の緊急経済対策によるインフラ整備関連の条鋼類中心に拡大しているものの、欧米など先進国の景気停滞によって鋼材輸出が大幅に減少し、電機など間接輸出も低迷している。

 中央政府は規模での制約による旧式・中小ミルの淘汰を進め、大手ミルに生産設備を集約することで、需給ギャップを縮小するとともに鉄鋼業の国際競争力を高める施策を打ち出しているが、ほとんど進展していない。

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