2009年10月22日

ベトナム鋼材市況が軟化

 【ホーチミン21日=植木美知也】ベトナムの鋼材市況は安価な輸入材と過剰な在庫の影響で軟化している。ホーチミン地区の熱延鋼板は足元トン460ドル(約4万1500円)、冷延560ドルとそれぞれ前月の50ドル安。異形棒鋼は670ドルと20ドル低下した。鋼板は中国やロシアからの輸入が続き、流通や需要家は先安とみて購入を控えている。

 「鉄スクラップ価格と景気の回復次第だが、2カ月以上はこのままでは」(現地大手商社のホーチミンシティメタル首脳)とみられ、なお低下傾向が続きそうだ。