2009年10月26日

アジア日系電機向け薄板、高炉輸出値上げ決着

 高炉メーカーと日系電機メーカーの間で進められている下期のアジア向け薄板ひも付き輸出商談が大詰めを迎えている。

 5月からのアジア市況の高騰、8月からの中国市況の下落という外部環境の変動が激しい中、値上げを求める高炉に対して需要回復の遅れなどから据え置きを求める電機メーカーの攻防によって、8月下旬以降、こう着した状態が続いていたが、ここにきて一部OAメーカーが生産回復に伴う安定的な材料手当ての確保から姿勢を軟化、上期に比べて60―80ドルの値上げで合意する見通しとなったもよう。