2009年11月16日

神戸製鋼、線材輸出 9割に回復

 神戸製鋼所の線材輸出は数量の回復が顕著だ。10―12月期の輸出数量は2008年度上期の9割超まで戻った。自社の海外拠点を含む加工メーカーの操業が増えているため。

 1―3月期については自動車生産の動向を精査中で、在庫補充の分、数量が減少する見通しとしているが、底堅く推移しそう。中国の冷間圧造用(CH)鋼線メーカー、神鋼特殊鋼線(平湖)は10年の月産1000トン体制に向け順調な立ち上がりを見せている。

 中国に加え、タイや米国の加工拠点も08年度上期の8―9割水準まで回復している。