2009年11月26日

アジア薄板市況、中国底入れで上昇

 アジアの薄板市況が今月初めに比べ20―40ドル上昇した。宝山鋼鉄、武漢鋼鉄、鞍山鋼鉄といった中国の主要ミルが12月の国内向け価格をホットコイルなど薄板類で300元値上げしたことから、かく乱要因だった中国市況の底入れが鮮明となり、先高観が強くなってきたもの。

 商社筋によると、現在進めている1―2月商談ではホットコイルでFOB500ドルを上回る価格水準に切り上がっているうえ、10月下旬から停滞気味だった引き合いも増加傾向になっているようだ。