2009年12月18日

アジア地区の冷延鋼板、需給タイト

 アジア地区で冷延鋼板の需給がタイト感を強めている。中国、韓国などで自動車、家電需要が好調に推移しているためで、日本の高炉メーカーへの引き合いも増加傾向。一部高炉メーカーでは冷延製造に必要な焼鈍工程の能力不足から、国内供給を絞り込む動きもある。

 こうした需給タイト感をテコに、高炉メーカーが進めている来期(1―3月)のアジア向け輸出商談では、10―12月期に比べ1月積みで40ドル程度の値上げが浸透している。