2010年1月8日

新日鉄、日系アジア電磁鋼板商談 こう着打開の糸口

 新日本製鉄が進めているアジアの日系電機向け電磁鋼板(無方向性)の1―3月積み輸出商談は昨年末からこう着状態にあったが、ここにきて打開へ向けた糸口が見えてきた。

 ミルのロールタイト化によって中国現地のコイルセンター在庫に品薄感があるうえ、現地市況の上昇に伴い宝山鋼鉄や武漢鋼鉄など現地ミルの値上げ圧力が強くなっているためだ。一部の日系電機メーカーでは材料手当てを優先させる姿勢を見せるところもある。