2010年2月16日

国内鋼材消費、09年度6000万トン割れ 30年ぶりの低水準

 新日本製鉄によると2009年度の国内鋼材消費量は前年度比15%減の5870万トン程度にとどまる見通しだ。

 同消費は90年度の9400万トンがピーク。バブル景気の崩壊で98年度に6900万トンまで落ち込んだが、その後の世界同時好況を背景に03年度から緩やかな回復を続け、06―07年度は8000万トン前後で推移した。08年度は米リーマンショックの影響で後半に急失速し7000万トン弱に減少。09年度は後半の製造業向けの一部回復によって盛り返したが、70年代後半以来約30年ぶりに6000万トンを割り込むことになる。