2010年4月9日

原料炭価格が大幅アップ

 日本高炉大手は、大手資源サプライヤーとの間で交渉を続けている4―6月積みの非微粘炭価格、微粉炭吹き込み(PCI)用炭価格が、大幅アップで決着しつつあり、1級強粘結炭価格を含めた4―6月積みの原料炭価格(推定、加重平均ベース)は、2009年度における年間契約価格(トン110ドル前後)の約75%高になる見通しだ。

 中国を中心に原料炭の旺盛な需要が続く一方、3月に起きた豪雨の影響によって、豪・クイーンズランド州の炭鉱で出荷能力が大きく低下しているほか、中国と米国の炭鉱で大規模事故が発生するなど今後、原料炭の需給バランスがさらに大きく崩れる可能が高く、日本高炉大手は7月以降の価格交渉においても先高観が一段と強まるとみている。