2010年5月21日

タイ・バンコクの混乱続く 鉄鋼関連は通常操業

 タイの首都バンコクで反政府デモ隊による混乱が続くなか、日本の鉄鋼関連工場の操業に支障はなく、多くがフルに近い生産を続けている。日系の自動車や家電が集中する工場団地はバンコクから数十―数百キロ離れ、周辺の鉄鋼関連工場にも影響は及んでいない。

 自動車の生産が2010年に過去最高を超える160万台ペースなど需要環境は良好。ただ、デモ活動が地方に広がる動きを見せており、海外からの投資を含め今後の経済への影響が懸念されている。

 新日本製鉄は現地事務所や関係工場がバンコク中心部から離れているため、通常通り営業。日本からの出張・渡航に変更はないが中心部への立ち入りは禁じている。冷延工場のSUSや鋼管工場のSNP、ブリキ製造のSTP、線材加工のNBCタイは好調な自動車生産や食缶需要を受け、ほぼフル稼働。

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