2010年5月25日

三井物産、資源投資を積極化

 三井物産はより強固な財務基盤を背景に、金属資源分野で積極的に優良金属資源の権益拡大とスクラップ・リサイクル事業展開を図る。資源投資は、昨年度は既存事業拡張を中心に実行してきたが、不透明な市場環境もあり、「総じて慎重だった」(阿部謙副社長)。本年度は全社ベース7000億円のうち資源・エネルギーで2400億円の投資を見込んでいる。

 資源国の状況等のリスクをにらみながらも、既存事業の拡張投資に加えて、新規の優良資源権益獲得を「積極的に推進し」(同)、案件次第では2400億円にはこだわらない構え。とくに鉄鉱石、銅、ニッケル、マンガン・クロムなどの合金鉄、レアメタルに注力する考えだ。