2010年6月11日

住金物産、今期 海外展開を加速

 住金物産(天谷雅俊社長)は、海外事業を拡大する。タイに設立した精密切削部品製造会社が今年秋をめどに稼働を開始。今年1月に米国の自動車ヘッドレスト部品メーカーを買収し、両工場を軌道に乗せた後、アジア地域で同様の展開を図る考え。

 ベトナムでは台湾の中国鋼鉄(CSC)と住友金属工業との合弁の冷延ミルとCSCグループのコイルセンターに出資し、薄板供給に備える。需要家の現地調達ニーズに対応し、新興国の需要をとらえる方針だ。