2010年6月22日

独・ティッセン、伯スラブ製鉄所稼働

 独鉄鋼大手のティッセンクルップは18日、ブラジルに新設した年産500万トンの合弁スラブ製鉄所、CSAの竣工式を開いたと発表した。高炉1基からなる1系列を同日稼働した。2基目の高炉以下の操業は2011年上半期、ドイツの製鉄所と合わせて粗鋼年産2000万トン体制を確立する。

 エッケハルト・シュルツ会長は「グローバル成長戦略の準備が整った」と強調。新たな鉄源基地を活用した欧州、米国拠点との大西洋をまたいだ垂直分業体制によって、高級鋼板の世界市場で優位性を高める方針だ。