2010年7月12日

鉄スクラップ、東アジア輸出停滞が響き下落

 国内鉄スクラップ相場が、約1カ月ぶりに下落した。東アジア向け新規輸出商談が難航していることなどが要因。国内鉄スクラップ需要も、7月に夏季炉休を控える電炉メーカーもあり、前月比で減少する見込み。

 さらに8月以降は「高炉メーカー各社の鉄スクラップ調達動向も不透明」(商社)など懸念材料が多い一方、市中ではヤード在庫の圧縮が進んでいることに加えて、「夏場は例年、市中鉄スクラップ流通が停滞気味となるため、電炉の需要増は見込めないが、流通量の自然減で、需給の大幅緩和や市況急落といった状況に陥らないのでは」(ヤード筋)とみる向きもある。

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