2010年8月13日

東京・薄板、荷足低迷 弱含み続く

 東京地区の薄板市況は弱含みが続いている。荷動きは低調で、市中在庫の過剰感が強い熱延鋼板(中板)では6万円台半ば、酸洗鋼板では7万円台前半の商いも散見。高炉メーカーは7月出荷分からの追加値上げを打ち出しているが、東京製鉄や中国・鞍山鋼鉄の対日オファーとの価格ギャップも大きいことから、市中では市況の方向性が定まらず、高炉値上げの市中浸透は、困難な情勢となっている。